スポーツ観戦は「ただ観る」だけの時代から、テクノロジーで拡張される「体験する」場へと変わりつつあります。広島のベンチャー企業が、XR(仮想/拡張現実)やAI、多言語対応デバイスなどを活用し、ファンがもっと快適に、もっと熱狂できる観戦環境を生み出そうと挑戦しています。本記事では、最新の取り組みを紹介しつつ、広島ならではの観戦体験の可能性を探ります。
※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。
1. 広島で動く「スポーツ×IT」の潮流
広島県では、スポーツチームやスタジアム、そしてITベンチャーが協業・共創する動きが増えています。
- 「Hi! HIROSHIMA Business Days 2025」では、スポーツチームが抱えるリアルな課題を、AIなどの最新技術で解決するアイデアをスタートアップに募集する取り組みが行われました。
- 広島東洋カープは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の「VUEVO Display」をスタジアム案内に試験導入。100以上の言語に対応するリアルタイム翻訳機能を活かし、訪日観光客の観戦体験改善に役立てています。
2. 株式会社ビーライズのチャレンジ

広島市のベンチャー企業 株式会社ビーライズ は、Bリーグ「広島ドラゴンフライズ」と協力し、観戦体験を進化させる取り組みを進めています。
- MRゴーグルを活用した実証実験
試合中に選手情報などを重ねて表示し、観客の座席位置に関係なくデジタル情報を体感できる仕組みを検証。 - AIによるパーソナライズ体験
ファンの関心に基づき「推し選手」情報や関連コンテンツを最適化。試合外でも継続的なファン体験を提供することを目指しています。

3. 多言語・インバウンド対応
国内外から訪れる観戦者に向け、利便性を高める動きも進行中です。
- 広島東洋カープとピクシーダストテクノロジーズの共同で導入された「VUEVO Display」は、売店やチケットカウンターでの案内をサポート。言葉の壁を超えたスムーズなコミュニケーションを実現しています。

4. 今後の可能性と課題
チャンス
- 没入型体験の深化(MR・AR・VRによる観戦)
- データ活用による演出改善
- 観戦と観光を組み合わせた地域活性化
課題
- 技術導入コストの高さ
- ITリテラシーの差への対応
- プライバシー・セキュリティへの配慮
- 実証段階での誤動作リスク
結び
広島では、ビーライズのXR・AI実証や、カープの多言語対応デバイス導入など、スポーツ観戦をより快適で楽しいものにする試みが始まっています。これらが定着すれば、観戦は「観る」から「参加する」体験へと広がり、スポーツ文化そのものの魅力をさらに高めていくでしょう。

